フィリピンの監査委員会(COA)は、カジノフィリピ―ノ(CF)マニラベイ支店が過去5年間で21億比ペソ(約43億円)もの損失を出したことを明かした上で、同カジノブランドを運営するゲーミング規制当局のPAGCORに対してこの支店の閉鎖を検討するよう求めた。
COAの2018年年次監査報告書によると、マニラベイ支店はその期間に106億比ペソを稼ぎ出したが、営業費が65億比ペソ、そして政府への支払いが52.6億比ペソとなるなど経費が大幅に増加していたことが判明した。
損失は2014年の3.52億比ペソから、2015年は4.58億、2016年3.86億、2017年は4.13億、そして2018年には過去最高の5.02億比ペソへとこの5年間を通じて着実に増え続けた。
COAは、「CFマニラベイの5年連続のマイナス財政の存在が、継続企業としての営業能力に疑問を投げ掛けている」と述べた。
PAGCORは損失の原因として、「収入を生み出すサテライトのカジノフィリピ―ノ・パビリオンからの分裂、(エンターテインメントシティでの)競合統合型リゾートの開業、そしてテーブルゲームとスロットマシン数の段階的な削減」を挙げている。