インドトップのゲーミング事業者、デルタ・コープは2019年6月30日までの3か月間の利益が3%のわずかな減少となったことを報告した。しかしユニオン・ゲーミングのアナリスト、グラント・ゴバートセン氏によるとデルタの3つのオフショアカジノの1つの休業と「不条理な脱税の申し立て」が業績にマイナスの影響を与えた中で、この減少は同社の業績を正確に反映したものからはかけ離れているという。
デルタは19年第2四半期に19億4,720万ルピー(約30億9,071万円)の利益を計上しており、これは昨年同期間の19億5,510万ルピー、第1四半期の21億3,530万ルピーからの減少となる。この結果には、2.6%の成長となったゲーミング部門からの利益18億1,370万ルピーが含まれており、この成長はオンラインスキルゲーミング部門とホスピタリティ部門両方での減少によって相殺されている。
しかしながらゴバートセン氏は、もし3つのオフショアカジノの1つが四半期の大半を休業しておらず、最近の選挙期間中の夜間アルコール販売禁止がなければデルタ・コープは主要なゲーミング業務部門で2ケタ台の成長を記録していただろうと述べた。
同氏はまた、5月初旬からのデルタ株の30%低下についても指摘しており、「デルタが売上ではなく掛け金にGST(物品・サービス税)を支払う義務を負うとする不条理な脱税の申し立て」が原因の1つとなっている。
ゴバートセン氏は、「近々課税状況への説明があると予想している。その中で、税は(国際標準に従って)掛け金ではなく売上に課されるべきだと主張されるだろう」と付け加えた。
ユニオン・ゲーミングは、ゴアにある全てのオフショアカジノの陸上への移動が迫っていることを含む数多くのプラス要因を背景に、デルタ・コープ株をBuy(買い)格付けに維持している。