オーストラリアのスーパーマーケット大手、ウールワースが同社のホテル部門であるALHグループと、酒類およびホスピタリティ事業部門を1社にまとめ、エンデバー・グループ(Endeavour Group Limited)と呼ばれる大きな新会社を設立する予定をしており、全国で約12,000台のスロットマシンがその管理下に置かれることになる。
この動きは、投資家たちから最近かけられていたドリンクおよびギャンブル事業の売却への圧力を受けたもので、ウールワースは、クラウン・リゾーツとスター・エンターテインメント・グループに続く業界第3位のスロットマシン事業者に甘んじていることを広く非難されてきた。地元ではポーカーマシンの方が有名だ。
327のホテルと1,500の酒店を所有することになるこの新会社では、約100億豪ドル(約7,557億円)の年間売り上げと、10億豪ドルのEBITDAが予想されている。
事業部門の分離は2020年に行われる予定。
ウールワースグループのゴードン・ケアンズ会長は、「取締役会は、分離後のエンデバー・ドリンクスとALHの合併は、株主の最善の利益であり、両グループの顧客と従業員に利益をもたらすと考えている。この決定は、両事業の将来の見込み、そしてそれらがどうすれば最善の形で実現されるかを考慮した結果下されたものだ」と述べた。
専門家によると新たに設立される会社は豪最大企業上位50社の1社となり、国営航空会社のカンタス航空と同レベルの収益を生み出すという。