投資顧問会社のサンフォード C・バーンスタインによると、ウィン・リゾーツのアンコール・ボストンハーバーは、マカオへの同社の依存度を低下させてくれる主要な資産となるという。
「CEOへの手紙…また売るなんて考えないでください」とタイトルがつけられたアナリストレポートの中で、バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ケルシー・ヂゥー氏、そしてユーニス・リー氏は、26億米ドル(約2,817億円)のIRが提示するプラスの可能性を考えると、MGMリゾーツとの買収の可能性を巡る協議が失敗に終わったことについて驚きを表した。
特に、彼らはアンコール・ボストンハーバーの7月の開業によって、ウィン・リゾーツの米施設から生じるEBITDAは41%に増加し、そのうちの16%がボストンから生み出されると予想する。
アナリストは、ウィン・パレスとウィン・マカオの2つのマカオ施設について「ボストンは大きすぎて無視できない。そしてウィン・リゾーツはついに、『高ベータ中国マクロ経済代理』ビジネス以上のものとして認識されるようになるかもしれない。アンコール・ボストンはその地域のトップになり得る大きな可能性を持っており、他の地域型大手カジノ施設を容易に超えていくだろう」と述べた。
バーンスタインはまた、アンコール・ボストンハーバーはトップの観光地ホテルとなる潜在力を持っていると述べ、ボストンへの海外からの旅客数が年平均10%成長していることに言及し、ボストンから約160㎞の距離にあるモヒガン・サンやフォックスウッズなどの施設を「ウィンの施設の能力には到底及ばない」と説明した。
アナリストは「アンコール・ボストンを他の地域型カジノ大手と比較すると…アンコール・ボストンの可能性は他の追随を許さない。その理由がより好意的な税制度(マサチューセッツのゲーミング税率は25%)、より有利な地域人口構造そしてより人気の高い観光地であるという点だ。 100%の力を出し切れば、アンコール・ボストンハーバーは他のどの地域型施設よりも優れた業績を達成することができると予想している」と述べた。