JRAの競走馬から禁止薬物検出　大量156頭が除外

　年間2.7兆円と世界一の売り上げを誇るJRA（日本中央競馬会）で前代未聞の出来事が起こった。競走馬の飼料添加物から禁止薬物が検出されたため、15、16日の両日に出走を予定していた156頭を競走除外とし、開催した。

　今回検出されたのはカフェインの1種のテオブロミン。興奮作用などがあるとされ、禁止薬物104種類のひとつに指定されている。

　現在JRAはなぜ、禁止薬物が混入していたのか調査する一方、飼料添加物の生産業者に対して指導する方針で、生産業者は商品の販売を停止するとともに回収を始めた。

　もっとも今回は検査結果が出る前の製品が厩舎に流通しており、しかも販売元がJRAの関連会社JRAファシリティーズだっとこともあり、杜撰で形骸化した管理体制が問題視されている。

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