投資顧問会社のサンフォード C バーンスタインによると、6月初めの9日間のマカオのゲーミング粗収益は、約66.5億マカオ・パタカ(約893億円)、または1日当たり7億3,800万マカオ・パタカとなり、前年比2%減、前月比12%減となった。
しかしバーンスタインのアナリストは、今月の残りの期間に大幅に改善するとも述べており、2018年6月と比較して3%から5%の間のプラス成長となることを予想している。
月曜に公表された週次チャネルチェックの中で、バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、昨年のこの時期の米中貿易関係の緊張の高まりを考慮すると、前年と比べて今後数週間で数値は改善することが予想されると述べた。
また、明るい兆しも見られており、アナリストは「(近い将来の回復は期待できないが)もしVIPが回復すれば、上昇傾向にサプライズがあるかもしれない。中国での与信の伸び率の回復によって、VIPのGGRが安定し、全体のGGRの成長につながる可能性があり、それが19年後半のVIPの回復を後押しするかもしれない。しかしながら、最近の米中貿易摩擦の悪化がGGR回復の先行きを不透明にしている。貿易戦争がさらに長期間続くことになれば、中国経済やマカオにいる中国人富裕層のゲーミング消費にとって逆風となる可能性が高い」と述べている。
バーンスタインは、6月最初の9日間は、ギャラクシー、メルコそしてSJMがマーケットシェアを拡大させたと予想していると述べた。