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江原でのある夜

ムハンマド・コーエン 文責 ムハンマド・コーエン
2019年 6月 6 木曜日 16:49
江原でのある夜
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外国のパスポートなしで入場できる韓国唯一のカジノは、 経営縮小の意図に反し、多くの客が押し寄せている。

このテーブルにはホイールがあった、ルーレットテーブルと同じように。きれいに配置されたベッティングを期待していた場所には、チップが無造作に山積みにされ、そのホイールの反対側にも同じような光景が広がっていた。1分たたないうちに、ホイールは回転をやめ、チップは回収された。そしてついに、それらすべてのチップがあらゆる数字の気配を覆い隠していた場所に通常のレイアウトが姿を現した。

江原ランドへようこそ。韓国人が唯一外国のパスポートを提示せずにプレイできる韓国唯一のカジノ。テーブルの削減、ディーラー不足、そして時間短縮による逆風の1年の中でさえも、ゲーミング粗収益は11億米ドルを超え、韓国にある16の外国人専用カジノの総合計を上回った。

ソウルから150㎞離れた場所に位置する江原ランドは、韓国がエネルギー源をガスや石油へと移行させ、1989年に江原道の炭鉱が閉鎖されたことによって誕生した。1995年の法律制定によって見捨てられた炭鉱エリアの開発が後押しされて、地元、地方そして国の機関が江原ランド社の創業に動いた。政府が株式の51%を所有し、知識経済部(Ministry of Knowledge Economy)が監督を行い、残りの株式は韓国証券取引所に上場された。韓国人によるカジノプレイへの独占営業権は2025年まで続き、所有者は収益性と社会的責任への世間の目の間にある細線を踏み外さぬように慎重に歩んでいる

2000年10月に30台のテーブル、480台のマシンを持つカジノ、そして197室を持つホテルが、標高1,137メートルの場所にオープンした。2003年4月には、現在のカジノホテル複合施設が丘を下った場所にオープンし、テーブル100台、マシン960台そして客室477室へと拡大された。10年をかけてこのカジノは、広さ約13,000平米のスペースにテーブル200台、マシン1,360台を置くまでに拡大した。2014年の最も大きな拡張では、テーブル68台、マシン400台、そして会議ビジネスを狙いにした250の客室を持つ2つ目のホテルタワーを伴うゲーミングフロアの2階が追加された。

その全てがハイワンリゾートの一部であり、1,190平米の広さに、韓国で最も標高の高いゴルフ場、スキーコース、そしてハイキング道に加えて合計で1,827室となるホテルとコンドミニアムを有している。昨年7月、ハイワンはウォーターワールドをオープンさせた。これは担当者曰く、リゾートを一年中楽しめる家族向けの観光地にするための屋内/屋外ウォーターパークとなる。

ハイヒーリング

広報担当者は、本業は会計検査官のムン・テゴンCEOが、ハイワンを「花、風、森、そして光に包まれた国民の保養場所」をテーマにした「癒しのリゾート」にしていきたいと考えていると話す。ムンCEOは2017年12月に3年間の任期を開始させた。

ムン氏の任期終了前にオープンが予定されている改装には、リュ ージュトラック、吊り下げ式のガラス歩道そしてショーができる噴水などが含まれている。「炭鉱文化公園(Coal Mining Cultural Park)」も開発中だ。

平昌近郊の2018年冬季オリンピック競技会場までつながった交通網の改善によって、ソウルから江原ランドまでのドライブはゾッとするほどのものではなくなったが、それでもまだ3時間かかり、列車はさらに長くかかる。

カジノへの訪問は、受付で身分証明書を提示することから始まる。韓国人なら、9,000ウォン(約820円)の入場料を支払い、まだ持っていない場合は写真付きのハイワンクラブカードを受け取る。外国人なら、同じ手順だが、自分から言い出さない限りは支払いもカードの発行もないかもしれない。カードには、カジノプレイやハイワンでのその他の消費活動からのポイントが貯まり、リゾート内でポイント交換が可能となる。

江原ランド中毒ケアセンターの事務所もカジノの入り口エリアにあり、江原ランドは、ギャンブル障害の現地治療という概念の草分けだと語る。事務所は深夜まで毎日オープンしており、カジノの営業時間中、ピアカウンセラーがカジノフロアの中や周辺で活動を行う。ピアカウンセラーは全員が回復段階にある中毒者たちだ。

責任あるゲーミングへの取り組みの一環として、韓国人のカジノ訪問には月間15回の上限が設けられている一方で、現地住民の入場が許可されているのは毎月最終火曜日のみとなる。噴水エリアでは、オレンジジュース、リンゴジュース、紅茶、コーヒー、ソーダの他にヴィンテージのぶどうジュースが提供されてはいるものの、ゲーミングフロアでのアルコールの提供はない。

安いスリル

ゲーミングテーブルの席を求めているなら、ハイワンカードを使ってウェイティングリストに名前を載せて、順番が来るまで大勢のバックベッターたちに加わろう。外国人はフロアの隅にある8台のテーブルに追いやられることになる。外国人も韓国人も、テーブルゲームは1ドル以下の1,000ウォンからプレイできる。この価格では、高くてプレイできないということにはならないだろう。

江原ランド社長兼CEOムン・テゴン氏

韓国人向けには、メインフロアに、3分の2以上がブラックジャックまたはバカラのテーブルが160台(外国人用が8台)、ルーレットテーブルが12台、その半分の台数のシックボーテーブルが用意されており、その全てにツインベッティング(席についていない人がプレイ中の人の手に賭けを行う)レイアウトがある。加えてカジノウォーやスリーカ ードポーカーなどの他のゲームも少しだけ設置されている。メインゲーミングフロアでのミニマムベットは1,000ウォンスタートで、カードゲームは大半が5,000ウォンと10,000ウォンに設定されている。最大ベットは50,000ウォン(約4,500円)から300,000ウォン(約27,000円)の間となっている。

Summitas ClubのVIPエリアには20台のテーブルが置かれており、16台がバカラ用、4台がポーカー用となっている。江原ランドは、198平米の広さを持つクラブでの「メンバーシッププレイ」について口を滑らせることはしないが、VIPはプレイ中に部屋と食事以上の物を提供されることはないと断言しており、チップ購入へのリベートがないことはもちろんのこと、絶対に与信もないと話す。VIPにはより高いリミットやコンシ ェルジュショッピングなどの特別なサービスも提供されると言われている。VIPは昨年、15年前のカジノの総収益の3分の1以上となるゲーミング粗収益の15.5%を占めた。

ローリミットゲーム

8つのテーブルポーカーエリアでは、100,000ウォン(約9,100円)から100万ウォン(約91,000円)のバイインが要求される。ゲームはテキサス・ホールデムで、ノーリミットではなくローリミットだ。ブラインドは2,000ウォンと5,000ウォンで、ベットはターンとリバーで10,000ウォンに上がる。3回のレイズが許可される最後以外のどのベッティングラウンドでも、レイズは2回までで、最終のベット上限は40,000ウォンとなる。

カジノフロアの入口がある階に、大半のゲーミングテーブルとカジノにある1,360台全ての電子ゲーミング端末が置かれている。その中には197席のスタジアムエリアと驚くほど多種多様なスロットマシンが含まれており、そのどれもが1,000ウォンよりも大きなベットを受け付けない。

ブラックジャックテーブルでは、10をスプリットしたり、ディーラーの手が6の時に14ヒットするプレイヤーを泣かせたり、馬鹿にしたりするような、下手なプレイに対して激高する江原の悪評判を示す場面は見られなかった。しかしながら、外国人が節度ある距離に立ってプレイを見ていると、ディーラーは「見るな」と怒鳴った。

外国人は、「その権限を持つ人に言われたのなら、立ち去るよ」と答えた。誰もその言葉を理解していないことを確信して、ぶどうジュ ースを飲み続けた。

ノーサレンダー

主流であるマカオやマニラのカジノと比べて、江原ランドのブラックジャックには他にもいくつかの特異な点がある。サレンダーは使えない。これら非常に熱心なプレイヤーの中で降参を考える人はあまりいないのだろう。スプリットでのブラックジャックではイーブンマネ ーのみの支払いとなる。

入り口近くにある高い天井を持つ当初からのカジノエリアには巨大なティファニー式のステンドグラス窓が取り付けられており、その下には無料の大量生産品では満足しない人用にチョコレートやフレ ッシュジュース、紅茶、コーヒーなどを販売するミントバーがある。クリスタルラウンジでは、モダンな飲食エリアでスープやサンドイッチ、スイーツなどが提供されている。パンジーでは、韓国料理の主菜のランチとディナーが提供しされており、季節ごとのキムチが並ぶサラダバーやデザートやコーヒーのビュッフェが用意されている。

2017年4月にオープンした仁川パラダイス・シティは韓国の初IRで国民入場制限がある

2つのフロアに広がる新しいゲーミングエリアは、元々あったカジノよりも明るく清潔感のある雰囲気となっている。上の階には64台のテーブルが置かれ、マシンは設置されていない。そしてプレイを縮小するために2018年初めに20台のテーブルが撤去されたの跡がはっきりと見て取れる。金色のカーペットが所々が切り取られ、いくつかの場所ではフロアから配線がむき出しになっている。収益を減らすためのさらなる取り組みとして、テーブルでは2時間ごとに20分の休憩が取られ、ディーラーはデジタルのカウントダウンクロックをフェルトの上において、残り時間を表示している。

「悪循環」が成長を制限する

2008年以降、江原ランドのカジノは所有者からの最も風変わりな指令の下で営業してきた。それが収入の制限だ。外国のパスポートなしで入場できる韓国唯一のカジノの経営は、常に政府のレベニューキャップ(収入上限)を上回ってきた。しかし昨年、江原ランドは削減に失敗し行き過ぎとなった。ゲーミング粗収益は8%の減益となり、利益は32%下落した。この政府管理の事業者は今年、より良いバランスを保ってはいるが、長期的な課題は残る。

ソウルにあるCGS-CIMBのアナリスト、ジュン・リム氏は「悪循環だ」と話す。「レベニューキャップに合わせるために成長を制限しようとしてきた。それが顧客体験という点で営業環境の悪化につながった」

2016年に過去最高の1,870億ウォンを稼ぎ出したことで、政府のゲ ーミングレベニューキャップを4年連続で超えてしまい、経営陣は収益の成長を抑える圧力の増加に直面した。その圧力は、朴槿恵前大統領がスキャンダルの中で罷免されたことで、文在寅氏が大統領に就任し、当局が江原ランドの元CEO、崔興集(チェ・フンジプ)氏の在職中(2011-2014年)の縁故採用疑惑を再調査したことによって、2017年半ばに強まった。

自己管理

JPモルガンのアナリスト、DS・キム氏とショーン・チュアン氏は、江原ランドが「総ゲーミング量を削減し、VIPメンバーシップを管理することで、今年積極的に収益をコントロールし始めた」と2017年に書いていた。彼らは、どの時点においても、180台あるメインフロアのゲーミングテーブルのたった120台にしか従業員は配置されていなかったと伝えた。江原ランドは、2017年にゲーミング粗収益が6.5%減、営業利益は33.1%減少したことで、再度上限を上回りはした、6%の800億ウォンだった。減少傾向は年の後半に近づくにつれて加速し、その勢いは2018年にまで持ち込まれた。

営業時間を20時間から18時間に短縮し、メインフロアのゲーミングテーブルを180から160台に、そして従業員が付いたのは110台のみにしたことで、JPモルガンによると、江原ランドの14兆ウォンのゲーミング収益は上限を超えなかった。訪問客は8.4%減の285万人に減少し、2011年以降初めて300万人を下回った。オリンピックによる影響は外国人訪問客数やゲーミング以外の収益に目立った増加をもたらすことはなかった。

今年の第1四半期はその減少傾向を止めた様子で、ゲーミング収益は1%減、総収益は横ばい、そして営業利益は1%減となった。JPモルガンのアナリスト、キム氏とクリストファー・タン氏は、18年第1四半期から一度限りのオリンピックプロモーション費用を除くことで、営業利益を13%減に転換させると指摘する。しかし、それでも前四半期と一年間では改善しているため、比較的上向き傾向となる。5月13日から江原ランドは営業開始時間を2時間遅らせて正午から午前6時までとした。これはソウルからの仕事終わりの訪問客の増加につながるはずだが、従業員への残業代が増えることで利益は抑制される。

問題の修正

国家ゲーミング管理委員会(National Gaming Control Commit-tee)の担当者は、2014年以降GDPの0.54%に設定されている上限の算出方法の見直しに取り組んでおり、アナリストは収益の成長を制限することへの圧力が緩和されると予想している。CGS-CIMBのリム氏は、これは混雑を緩和し、プレイヤーにより充実した体験を提供するためにより多くのテーブルを開放することにつながる可能性があり、新たな成長へのお膳立てだと見ている。

同氏は、江原ランドに与えられた韓国人の向けカジノの独占権が2025年に期限切れを迎えた際の国内競争の脅威を否定する。

リム氏は、「他の場所に現地住民用のギャンブルができることはあり得ない」と言い、その理由として、「ギャンブルを拡大させ収入を得続けたいという政府の願望に対する、世間の懐疑的な目」を挙げた。同氏は、本当の脅威は、江原ランドに到着する時間内で、飛んでいくことのできる日本のカジノから来るだろうと考えている。

江原ランドのウォーターワールド遊園地は昨年7月にオープンした

スロットの博物館

江原ランドの1,360台の電子ゲーミング機には、少なくとも10以上のブランドが作る昔ながらのドロー・ポーカーマシンから現代のプログレッシブリンク型製品までが一通り揃っている。しかしながら、1,000ウォン(約91円)というプレイごとのベッティング上限は、サプライヤーにとっては最大の課題を示している。

IGTのアジアセールス部門のマイケル・チアーズ部長は、「非常にユニークなマーケットだ。彼らのためにゲームをデザインするのはとても難しい」と話す。

IGTは、ノボマティック、コナミ、そしてアルゼとの共同入札によって、3年間で初めて合計230台の新マシン設置に向けた江原ランドの最近スロット入札を勝ち取った。

中には、江原ランドのマシンラインナップは不可解だとみる人がおり、彼らは、大半のカジノならば、もっと収益性の高い製品を強化するであろうと主張する。チアーズ氏はそれについて異なる見方をしている。「政府のカジノとして、ただうまくいくものを優先して買う必要がない。彼らはプレイヤーに多様性を提供しようとしている」。

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ムハンマド・コーエン

ムハンマド・コーエン

ムハンマド・コ ー エンはInside Asian Gamingの総合編集長でありForbes Asiaの寄稿者。著作に、1997年香港返還時にTVニュース、恋愛、裏切り、巨額の金融取引そして安物のランジェリーをテーマにした「Hong Kong On Air 」 がある。

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