ラスベガス・サンズ(LVS)の国際開発部門マネージングディレクター、ジョージ・タナシェビッチ氏が、同社のシェルドン・アデルソン会長兼CEOの「体調はかなり良好」であると明かした。
シンガポールにあるマリーナベイ・サンズの社長兼CEOも兼ねるタナシェビッチ氏は、木曜に東京で行われたジャパンゲーミングコングレスでの演説開始時に「アデルソン氏が治療可能な種類のがんの治療を受けていると言う話を聞いているかもしれない。アデルソン氏の体調はかなり良好であり、これまでにないほど元気に当社の事業に取り組んでいる。我々は近く彼が復帰するのを心待ちにしている」と語った。
ラスベガス・サンズは3月、アデルソン氏が非ホジキンリンパ腫の治療を受けており、「通常の業務時間を維持する」ことが制限されていると発表していた。
85歳のアデルソン氏は、LVSの直近過去2回の四半期決算報告も欠席しており、そのことが同氏の健康状態についてさらなる憶測を呼んでいた。
しかし、同氏の不在によって、LVSの世界への拡大戦略が変わることはなかった。東京で、LVSがいずれかのIR開発で少数株主パートナーとして日本で操業する準備ができているかどうかを問われたタナシェビッチ氏は、「我々は、マイノリティー投資では満足しないだろう。それは、トップ(アデルソン氏)、または会社の本質ではない。51%から100%のどのあたりになるかは分からないが、現在そこに向けて動いている」と語った。
タナシェビッチ氏は、現地の潜在的な提携企業との交渉が進んでいると付け加え、財政的に貢献できるという能力は最優先事項ではないと明かした。
同氏は、「我々が求めているのは、我々の戦略計画に貢献できる能力であり、ここでの商慣習を理解し、その迷宮の中で我々の案内役となることができ、このマーケットで仕事を成し遂げる方法を理解している相手だ。確実に財政的な貢献も特典ではあるが、この件に関してはそこに重点は置いていない」と述べた。