米IR大手「MGMリゾーツ・インターナショナル」は13日、大阪府市が公募する夢洲IRのコンセプト案について共同体を組むオリックスと応募することを明かした。日本MGMリゾーツのエド・バワーズ最高経営責任者(CEO)が表明したもの。コンセプトの提出時期、具体的な内容こそ明かさなかったが「心躍るもの、インパクトの強いものを出したい」と意気込んだ。IR事業者がコンセプトの応募を表明したのは初めて。
バワーズCEOは大阪IR実現に向け、MGMは5年以上にわたって研究、尽力してきたとし「大阪ファースト」をあらためて強調。「関西らしさを表現するために、大中小関係なく多くの関西企業に事業共同体に参加してほしい」とも話した。
またオリックスと共同体を組んだ背景については「関西に根づいた優良企業。IRのことを調査、研究し、何より情熱が感じられた」と述べた。
大阪府市は2024年開業を目指し、今年4月25日からコンセプトの公募を開始。5月24日まで参加登録を受け付ける。正式な事業者公募は今秋に行い、2020年春に選定する考えだ。

コンセプトを募集するのは夢洲地区49㌶の市有地。大阪府市が求める夢洲への地下鉄延伸費の一部202億円の負担についても「喜んで」と応じた。
大阪進出を目指す「MGM」は市民の理解を深めるため、この日から大阪・梅田のグランフロント大阪で「みんなで考える統合型リゾート=IR」展を31日まで19日間開催。その間、動画や写真を
MGMはこの日「地域振興」「依存症対策」「労働者不足解消」など大阪IRへ向けたマニフェストを初めて公表。日本MGMリゾーツのジェイソン・ハイランド社長は「信頼されるパートナーとして全身全霊を傾けていく。みなさんの意見を真摯に受け止め、質問に答えていきたい」と話し「大阪市民ファースト」を強調した。