投資顧問会社のサンフォードC・バーンスタインが、3月のマカオのゲーミング粗収益(GGR)予想を引き下げた。これは7日間に予想していた数字よりも結果が下回り、2018年3月の同時期と比べてVIP売り上げが約20%も急落したことを受けての引き下げとなった。
月曜のレポートの中で、アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、先週の一日の平均収益(ADR)が7億5,700万マカオ・パタカ(約103億円)となったことを受けて、3月の予想を3%から4%の減少から、5%から6%の間の減少へと引き下げた。3月全体のADRは現在7億9,500万マカオ・パタカと予想されており、2月からは12%、1月からは1%少ない数字となっている。2018年3月と比較しても5%低い予想となっている。
特に、バーンスタインは12か月前のVIP収益が「ジャンケットによる複数の大規模集客イベント」からプラスの影響を受けていたことを指摘している。そのような流れから、VIP売り上げは10%台後半の減少、マスは一桁の半ばの減少となると見られている。
アナリストは、1月1日から全面実施されているマカオの禁煙法が引き続き実施されていることによって19年第1四半期のGGRにも影響が及ぶ可能性があるとも警告している。
しかしながら、「中国での与信の伸び率の回復によって、VIPのGGRが安定し、全体のGGRの成長につながる可能性があり、それが19年後半のVIPの回復を後押しするかもしれない」とも付け加えている。