IAGが複数の情報源から得た情報によると、ベトナムにある統合型リゾートのザ グランド ホー トラムが米プライベートエクイティ投資会社、ウォーバーグ・ピンカスの買収のターゲットになっているという。
ウォーバーグ・ピンカスは1966年から未公開株への投資を行っており、小売、製造、エネルギー、金融サービス、ヘルスケア、テクノロジー、メディア、そして不動産に約400億米ドルもの投資を行っている。同社は米国と中国にオフィスを構えている。
事情に詳しい人物によると、ウォーバーグ・ピンカスがすでにホートラムのおよそ10%を所有しているという。
ホーチミン市から車で約2時間ほどのベトナム南東部海岸沿いに位置するホー トラムのフェーズ1は、完成までに約6億米ドルの費用がかけられており、541のホテル客室、90のテーブル用スペースを備えたカジノ、そしてグレッグ・ノーマン設計のゴルフコースを有している。12月にオープンした2つ目のホテルによって合計客室数は1,100室となり、開発会社のホー トラム プロジェクトはその際、すでに投入した、そして今後投入予定の資金は合計で11億米ドルにのぼると述べた。
ザ グランド ホー トラムは、現地ベトナム人が同社のカジノでギャンブルできるよう、長きにわたってベトナムの法律の改正を求めてきたが、今のところそれは実現に至っていない。ベトナムでの現地住民によるゲーミングを許可する3年間の試験的プログラムの第一弾は、同社の代わりに特定の資格要件の下でフーコック島にあるコロナリゾート アンド カジノがその権利を獲得した。同カジノは現在も現地ベトナム人の入場が許可されている同国唯一のカジノとなっている。ベトナム北部のヴァンドンで現在開発中のカジノリゾートが次にその権利を獲得すると言われている。
ザ グランド ホー トラムの親会社はアジアン・コースト・ディベロップメント(ACDL)で、そのウェブサイトには、フィリップ・ファルコーネ氏、李建(Chien Lee)氏、そしてアンソニー・ポデスタ氏が取締役として名を連ねている。
フィリップ・ファルコーネ氏はニューヨークのヘッジファンド、ハービンジャー・キャピタルの創業者。李建氏は、ニューシティ・キャピタルの創業者であり、会長兼CEO。そしてイギリスのバーンズリーFCの会長兼筆頭株主でもある。アンソニー・ポデスタ氏は民主党のロビイストで、かつてのポデスタ・グループの創業者兼会長。
IAGはウォーバーグ・ピンカスとハービンジャー・キャピタルの両方にコメントを求めたが、このニュースの配信時点ではまだどちらからの回答も受け取っていない。