長崎も本気だ。佐世保市にある国内屈指のアミューズメントパーク「ハウステンボス」へのIR誘致を目指す長崎県は、2024年の開業を目指す方針を明らかにした。7日の県議会総務委員会でIR推進室が答えた。IR誘致が有力視されている大阪府・市、和歌山県と同じ開業目標時期。長崎新聞、読売新聞などが伝えた。
県・佐世保市IR推進室によると、北米やヨーロッパ、アジアなど海外のIR事業者ら20社とすでに意見交換しており、有識者の意見を踏まえ20年度までに運営する1社を選び、国に区域認定の申請を行う計画だ。
IR推進室によると、20社の中には4000億円程度の投資意欲がある業者もある。「雇用創出効果や経済波及効果も上振れする可能性がある」とも話し、今後は業者の投資規模や法令遵守のクリーンさ、地域貢献の度合いなどを考慮し、選定手続きを進める考えだ。
IR整備法では第1弾の整備区域を最大3カ所とし、政府は2020年代半ばの開業を目指している。国土交通省は今夏に区域認定の基準を定めた基本方針を示す見込み。今回、長崎が開業時期を明確にした意義は大きく、これでひとまず”3つのイス”は全部埋まった形。4番手とみられる北海道をはじめ、他の自治体がこれを受けてどう出るか。4月の統一地方選ともども予断を許さない状況となって来た。