大阪IRにとっては運命の”ダブル選”が現実味を帯びてきた。
大阪市を廃止し、再編する「大阪都構想」の住民投票を巡り、公明党と対立している大阪府・松井一郎知事(大阪維新の会代表)が知事、市長の「大阪ダブル選」を明言。吉村洋文市長(同政調会長)とそろって早ければ8日にも任期途中で辞職し、4月の統一地方選と同日で知事と市長が入れ替わって出馬するもの。毎日新聞が伝えている。
松井知事は「もう一度みなさんの声を聞くしかない。府市一体でやってきたのでどちらが知事、市長になっても今と変わらない」と話した。
知事から大阪市長への転身は、維新前代表の橋下徹氏の先例がある。大阪府市は2025年の大阪・関西万博の誘致に成功しており、もし、ダブル選になった場合でも勝算を持っていると思われる。実際に、これといった対立候補も見当たらない。
ダブル選のタイムリミットはこの7日。法定協議会で公明党の姿勢を見極めて判断を下す。これにやきもきしている関係者は多く、なかでもIR関連業者にとっては、今後の命運を握る選挙となる。
「府市一体でやってきた」というのは2024年に夢洲に誘致を進めているIRのことも含まれる。当選した場合、任期は4年になる。そうなれば大阪IRは盤石となるが、さて。