マカオのカジノは1月の減速からすぐに回復し、2月のゲーミング粗収益(GGR)は前年比4.4%増となる253.7億マカオ・パタカ(約3500億円)となった。
この上昇は旧正月中に好調であった訪問客数を背景にしており、アジアのゲーミング中心地であるマカオが1月に過去29か月間で初となるマイナスの年間成長を経験し、前年の同期間に比べてGGRが5%も落ち込んだ後でのありがたい後押しとなった。
アナリストによると、この増加は2桁代前半の成長が予測されているマスマーケットに支えられており、VIP部門で可能性の高いと予想される前年比での減少を相殺している。
ユニオン・ゲーミングのグラント・ゴバートセン氏によると、良い知らせとして、ハイエンドのプレイヤーが休暇のピーク時以外にマカオ旅行を計画する傾向が高まっている。その結果、「VIPがGGRの約75%を占めていた頃に対して今日のようにたった約45%となると、VIP区分に内在する変動性はあまり意味をなさなくなり、GGRの傾向でかつては急なピークとなっていたものをなだらかにする」効果を生んでいる。
「従って、今回の旧正月を含む、ここ最近の休暇シーズンに見られた傾向は、今後伝統的なピークシーズンがかつてないほどに『ピーク』らしさを失っていくはずだと言う我々の主張と一致している」という。
3月の早期予想では、GGRは前年比で-2%から+2%の間になるとされている。