去る26日、東京・港区の八芳園で行われた『外国人観光客4000万人時代のエンターテインメントMICE』では、我が国のホテル業界の先端を走るキーマン2人を招いてのパネルディスカッションが注目を集めた。
パネリストは、グランドハイアット東京の総支配人:スティーブ・ディワイヤ氏と、ホテル雅叙園東京・代表取締役社長:本中野真氏。タイトルを「日本における勝つためのホテルMICEビジネス」と掲げ、(株)オータパブリケイションズ代表取締役社長の太田進氏をモデレーターに、活発な意見が交わされた。
「世界中のハイアットがMICEビジネスに力を入れていますが、中でもグランドハイアット東京はこの部門で毎年12%増の収益を上げています」と自信を見せたのは、ディワイヤ氏。
本中野氏は「婚礼事業から、時代はMICEへ。90年の歴史があり、日本の文化が詰まっている当施設の魅力を発信し、海外へのプロモーションを行っています」と話した。
「日本は美しく洗練された素晴らしい国です。安心で安全な強みもある。MICEビジネスのチャンスは大きいですよ。まだグラスの水の半分しかいっていない」。ディワイヤ氏は、日本でのMICEビジネスの大きな可能性を示した。
これに対し、本中野氏は、「伝統の婚礼事業で培った演出力を武器に勝負していきたい」と。
日本のホテル業界がグローバルにMICEの実績を積むことが、日本版IRの成功に貢献することは間違いない。