日本政府観光局(JNTO)は2018年の訪日外国人旅行客数が初めて3000万人の大台を超え、過去最高の3119万人を記録したと発表した。
25日、同局の企画総室長・金子正志氏がこれについてのプレスブリーフィングを行った。
「2018年は9月に2件の災害に見舞われました。関西地方を直撃した台風21号と、北海道胆振東部地震です。さすがにその影響は大きく、9月の訪日外客数は前年を下回りましたが、ほかの月は総じて前年を超え、過去最高の数字を達成することができました」
訪日インバウンド市場は、2019年にラグビーワールドカップ、2020年には東京五輪・パラ五輪を控えており、政府は2020年の訪日外客数の目標を4000万人と掲げている。

近年の訪日外客数のグラフをみると、目標達成には今後の2年間で年平均13.2%増の市場拡大が必要だが、金子氏はこれに自信をみせた。
「公式アプリ『Japan Official Travel App』を提供するなどデジタルマーケティングを強化し、地方部へ誘客するために地域と連携したプロモーションを行っていきます」と。
2020年の先には、2025年に開催が決定した大阪万博、そして大阪府・市や和歌山市などが2024年内を目指しているIRの開業がある。新たなコンテンツをフルに活用し、真の観光立国を実現するために、今後もJNTOのサポートが重要になってくる。