ショーをスタートさせるには「1年で最適の時期だ」とメルコリゾーツのローレンス・ホーCEO兼会長が、マカオのIRスタジオシティで行われる新しいレジデントショー「エレクロン」のプレミア直前に語った。
エレクロンは、マッドマックススタイルの世界滅亡後の美学と最新鋭の電気車両によるスタントを組み合わせている。
「旧正月に期待されている多くの訪問客を惹きつけるだろう、そしてメルコの中で我々は常にエンターテインメントを提供することにフォーカスするという立場にいる」と会長は付け加えた。
ショーには特別に設計された何十台もの電気自動車が登場し、U2、マドンナ、ザ・ローリングストーンズ、ビヨンセ、そして2008年北京オリンピックの開会式と閉会式などの演出を手掛ける有名なストゥフィッシュと共同で開発された。
ショーの上演時間は75分で、空想の世界の車両、武器そして火を使ったスタントパフォーマンスが満載。それにより一風変わったポストパンクの漫画ような世界が再現されている。さらに観客を不気味なナレーションで引き込むだけでなく、ショーには様々な要素があり会場の雰囲気を盛り上げる大爆笑シーンさえも組み入れられている。
メルコによると、パフォーマーは「時間との戦いの中で、強大な電気の力に対峙しそれを別の方向へ向かわせようと一致団結して戦う遊牧民族を演じる。これは自然が手に負えなくなった世界でサバイバルを繰り広げるヒーローたちの物語」だという。
ショーのハイライトには、4輪バイクでの最長ランプジャンプで2度ギネス世界記録保持者となった「ザ・カンガルー・キッド」のパフォーマンス、燃え上がるポルシェ、スリリングなクロスボウスタントなどが登場する。
ゲーミングを超えて
エレクロンは、「非ゲーミング分野すなわちゲーミングを超えた開発における多様性…そしてマカオを観光とMICEの中心地にしていくという点に関して我々がマカオ政府を支援し続けたいと考えていること。それがまさに自分たちのモチベーションの一部となっているということ」を示している、とホー会長は語った。
会長は、エレクロンが環境に配慮している点を強調し、「屋内で行われた電気自動車ショーはこれまでなかった。そして我々はこれを活かして、楽しみながらも社会的に責任を果たすことができるということも示したい。このショーは全てがクリーンなエネルギーとクリーンな電気で作られている」と語った。