マレーシアの裁判所での訴訟で、ウィン・マカオが未払いの負債を巡って現地ビジネスマンから勝ち取った3300万香港ドル(約4億6千万円)の勝訴は、マカオのゲーミング事業者にとって「前向きな結果」であるとマカオの法律専門家は言う。
CA Lawyersのパートナー弁護士、ホセ・C・アルバレス氏は、マカオで合法と判断された契約は、マカオが信用供与に関して厳しいルールを設定していることを考えると、他の管轄域でも同じように見なされるべきだと語った。
先週金曜のマレーシア裁判所によって言い渡された画期的な判決は、ウィン・マカオがビジネスマンのポール・ポー・ヤン・ホン氏への4000万香港ドルの貸し付けがギャンブルでの契約であるというよりも与信契約であったと主張し、それが認められた後に出された。マレーシアの法律ではギャンブル契約を承認していないため、ゲーミング事業者によるギャンブルでの借金回収の法的措置を認めていない。
「全体として、前向きな結果だと思う」とアルバレス氏はInside Asian Gamingに対して語った。「マカオはギャンブルでの信用貸付に関して厳しいルールを設けている。そのため、マカオの法律の下で合法とされた契約がこの管轄地域外でも実行できるというのを認めるのは公平なことだ」
アルバレス氏は、判決に関する報道が意味しているのは「キーポイントはウィンが、負けた掛け金を求める主張を行うのではなくて、その借主が与信契約に反してその返済を怠ったと主張したこと。マカオ特別行政区の法律の見地から見て、与信契約が常に賭けの契約よりも先に行われることを留意しておくことは重要なことだ。ギャンブラーがゲームに参加するためにチップを先に前に出さなければならないように」