2018年にG2Eアジアアワードやアジアンゲーミングパワー50ガラディナーの司会を務めたホセ・チャン・ロドリゲス氏とヤミレット・M・カノ氏は、早くもマカオのゲーミング業界でイベントの顔として、知名度が上がってきている。IAGが、この若い人気デュオを掘り下げる。
マカオの主要な企業の催しに出席すると、ホセ・チャン・ロドリゲス氏やヤミレット・M・カノ氏を目にする機会があるだろう。
主要な表彰式、政府の発表会、そして様々な種類のメディア会合で司会をしてきたこの二人は、マカオの一流イベントホストとしての地位を築き上げた。また、2018年5月の第1回G2Eアジアアワードと、同年11月にスタジオシティーで行われたIAGアジアンゲーミングパワー50ガラディナーの両方では、2人の司会進行が注目を集めた。さらにロドリゲス氏は、G2EアジアとMGSエンターテインメントショーの開会式で、ホストを毎年務めることでも有名だ。
では、どうしたら、マカオのゲーミング業界で頻繁に目にするイベントの顔になれるのであろうか?ロドリゲス氏は、香港生まれのマカオ育ち。アメリカ留学中の4年間に学んだコミュニケーション論や演劇から司会業への転身は、自然なものだった。
「小規模な学校のショーなど、高校生の頃に司会を始め、マカオで司会者養成講座に参加した」と、彼は振り返る。
「アメリカの大学に在学中、いくつかの学校イベントで司会をしました。マカオに戻ってからもさらに司会をしてみようと思いましたが、これはキャリアを積むためではなく、興味があったためでした。そして2010年に、マカオのテレビ局TDMが『Make or Break』という新番組を作成したのですが、そのシーズン1は司会を競い合うものでした。シーズン1から参加したおかげで、知名度が上がって行きました。業界では新星が必要だと言われていて、特に広東語、北京語、英語を話せる人がよかったみたいです。それが司会を始めるきっかけでした」
カノ氏は、出身地のメキシコシティーから現在住んでいる香港まで、長い道のりを歩んできたが、キャリアを追い求める旅もまた、それほど変わらなか った。
バレエダンサーとして南アメリカ、カナダ、アイルランドで20年間を過ごした後、イベント運営会社マヤイベントを2011年に立ち上げた。その5年後に会社を売却し、司会者としてフルタイムで働き始めた。
「元バレエダンサーなので、ステージはいつでも幸せな場所なんです」と、カノ氏は言う。「そのため、イベントのプロデュースを始めた時は、イベントで発表やホストをして、自分の情熱を追い求めました。2011年以来、様々な会社、政府、民間のイベントで司会者を務め、仕事をした顧客リストと、各ステージでの要求に対する司会の技術は年々増えていきました」
3つの言語を流暢に使いこなすロドリゲス氏と同様、カノ氏も司会をすることで、英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語を話せる自身のスキルを活用することができた。
しかし、それと同じだけ重要なのは、観客への適応力だ、と彼女は言う。
「台本をよく読み、イベントのスタイルと出席者を考慮して、話し方と方向を決めることが非常に重要です。かたいのか、上品なのか、勢いよくなのか、大人しめなのか、楽しくなのか、ふざけながらなのかを決めなければなりません。
最終的には、観客のムードやイベントの雰囲気が、司会の進め方を決めます。大規模なイベントには、しっかりと耳を傾け、必要ならば静かにできるとても礼儀正しい観客がいますが、小規模なものになると、なかなか注目を集めにくい、すっかり慣れきってしまっている観客もいます。観客の注意を持続させるには、プロ意識、親切な態度、敬意を持って臨まないといけません」ロドリゲス氏は続ける。「司会を始めた時の課題の1つは、言葉の扱いでした。ショーによっては、より丁寧な他の単語を使わなければならないものがあったからです。そうなると、よりかしこまった言葉を話す必要があり、一方では例えば音楽祭など、気分を盛り上げる楽しい喋り方が求められます。
マカオでは、様々なイベントで司会をこなせるようにならなくてはなりません。結婚式や博覧会など、1つのジャンルだけに特化したイベントが、それほど多くないからです。これが香港の場合は、結婚式だけの司会として、毎晩、結婚式で話すだけで良いのです。マカオではそうはいきません。
他にも、ショーごとに異なる演出をどう行うかが課題でした。G2Eアジアで司会を長年してきましたが、毎回話す内容が同じだと、観客は飽きてしまいます。観客の前に立つのはいつも僕であり、話す内容への期待は高まって行くので、内容を毎回変え、観客に新鮮な気持ちでショ ーを見てもらえるようにしています」
1カ月の間で、ロドリゲス氏とカノ氏は司会の場を比較的多く共にし、会談や民間企業のイベントからガラディナー、授賞式、チャリティーイベント、お祭り、ロードショー、地域団体の様々なイベントまでのあらゆる機会で司会をしている姿を見ることができる。
ゲーミング業界のイベントについて、カノ氏はこう言及する。「とてもよい環境です。観客は非常に礼儀正しく、ステージ上での出来事に興味を持っています。また、観客は知識があり、彼らの多くにある程度の見分ける力があることから、そのようなイベントに参加することが好きであると伺えます」
しかしながら、司会のたびに多様性が求められるため、ステージ上で完璧なパフォーマンスを行うには、綿密な準備が必要不可欠である。
「参加者の氏名を予め調べておき、正しく発音できるように練習します」とカノ氏は付け加えた。「普段は台本を暗記するため、何かを言う前の合図は要りません。従って、より自然に聞こえ、共感を得やすいのです。また、イベントのカラーやテーマに衣装を合わせ、私自身と観客の両方のために調和を図ります。
そしてイベントの規模にかかわらず、発生と呼吸練習を行って音の高さを調整し、正しく発音できるよう準備しておくことが重要です。
あとは、その時間を楽しむだけ。ステージは、私の遊び場ですから!」ホセ・チャン・ロドリゲス氏に連絡するには、彼のフェイスブックJosethemc、インスタグラムJose_c.r、またはpitch.emcee@gmail.comまで。
ヤミレット・M・カノ氏に連絡するには、電話かWhatsAppの+852 69354663、ymc@mayahk.com、または彼女のウェブサイトwww.yamilettemc.comまで。