同席董事長兼執行取締役
MGM チャイナ ホールディングス
グループ行政主席兼董事総経理
信徳集団(シュンタックホールディングス)
董事
STDM
パワースコア: 3,491
昨年の順位: 10
評価理由
• スタンレー・ホー(何鴻燊)博士の17人の子供の中で最も著名な人物の1人
• マカオのコンセッション保有2社、そしてその他多くの不動産およびホスピタリティグループに株を保有する
マカオと香港で最も著名な女性実業家の1人で、不動産、旅行そしてエンターテイメント企業の株を幅広く保有する。パンジー・ホー氏の成功の根幹を成すのがマカオのゲーミングコンセッション保有者であるMGM チャイナ ホールディングスに個人で保有する22.49%の株式だ。
そして最近の18カ月間がMGMにとっては重要だった。一連のタイミングの悪い遅れの後で2018年2月にオープンした旗艦施設のマカオのカジノリゾート、MGMコタイは貴重な市場シェアを取り戻し始めている。
2017年後半に最低値をつけたMGMのマカオでの市場シェアはたった7%にまで落ち込んだが、その数字は9%に跳ね戻り、コタイ事業を背景に増加している。
MGMコタイ自体は、19年第2四半期に3億1,590万米ドル(約44億円)の純収益を計上し、GGRでMGMチャイナを前年比で26%押し上げる助けとなった。別のプラス点として、同社は第2四半期の利益の80%がマスマーケットのゲーミングから生じたものだと述べた。マスゲーミングは広く、現地のゲーミング業界の未来を担うと言われている。
これはパンジー・ホー氏にとっていい知らせだが、同氏は確実に、MGMの回復を現在の実績に満足するための言い訳には使ってきていない。
代わりに、今年の1月、彼女は、Sociedade de Turismo e Diversões de Macau,S.A.(STDM: 澳門旅遊娯楽股份有限公司)の支配権獲得に向けて動いた。同社は、父親であるスタンレー・ホー氏によって設立され、かつては、1962年にマカオカジノ産業の独占権を保有しており、SJMホールディングスの過半数株主となっている。MGMとともに、SJMはマカオ特別行政区のゲーミングコンセッション保有6社の1社だ。
フォク・ファンデーションと同盟関係を結ぶことによって、ホー氏と新しいパートナーとを合わせたSTDMの保有比率は53%に達した。そして彼らは今年に入って社内で行われた取締役選任の際に、10席中6席を確保することができた。MGMの約款はライバルであるコンセッション保有者のどの株式についても株主が多数の株式を保有することを制限しているが、都合よく、SJMに関してはホー氏の例外が記載されていた。
同時に、57歳のホー氏は、香港の信徳集団のグループ行政主席兼董事総経理という立場も維持しており、グランドラパを所有する雅辰酒店集団(Artyzen Hospitality Group)などマカオの多くのゲーミング事業者の株を保有する香港最大の土地所有者の1社である信徳を監督している。
信徳は最近、同社のターボジェットサービスが1億8,600万香港ドルの利益から2019年上半期に7,000万香港ドルの損失に転落したことを報告しており、その原因とし人気のあったマカオフェリー航路に最近開通した港珠澳大橋を挙げた。しかし、信徳がまた偶然にも大橋を通る公認シャトルバスサービス提供者の1社であるという事実によって、その影響が多少は打ち消されている。ゴールデンバスの名でよく知られる信徳&CITSコーチ(マカオ)は、この期間に7,000万香港ドルの収益を計上した。