専務取締役兼CEO
タブコープ
パワースコア: 1,105
昨年の順位: 25
評価理由
• イギリス、南アフリカ、オーストラリアでの28年の業界経験
• オーストラリア最大のレースおよびゲーミング会社のリーダー ング会社のリーダー
オーストラリアの巨大賭博企業タブコープは、2018年初頭に業界大手のタッツ・グループとなんと110億豪ドル(約8,217億円)もの合併を完了したが、1年半に渡りオーストラリアのゲーミング市場で熾烈な争いを繰り広げていたため、その間に熟慮する余裕はなかった。
アイルランドのフラッター・エンターテインメントがカナダのザ・スターズ・グル ープと60億米ドル(約6,535億円)で合併するという意外な新事実に、タブコープ会長のデイビッド・アッテンボロー氏が強い関心を示さないはずはない。スポーツベットを所有しているフラッターと、ベットイージーを所有しているスターズは、これら2つのオーストラリアの人気ベッティングブランドを分けたままで運営する予定であるが、それらを組み合わせたリソースを活用し、市場を長きに渡り支配しているタブコープに挑戦する計画を概説した。それがどのように展開されるかは、まだ不明である。
特にアッテンボロー氏は今年の初めに、オーストラリアのほとんどの州で認可されたスポーツ賭博に対して課される新しい消費税の影響により、積極的なプロモーションを提供する能力が制限されてしまったため、運営状況の改善に疲れを見せた。
一方、タブコープ自体は、2019年6月30日に終了した年度の収益が8.7%増加して5億4,800万豪ドルになり、宝くじおよびキノ事業が全体を占めた成長は、デジタル売上高が73.5%増加し、収益がグループ全体の収益の半分以上である22.8%増の28億6,000万豪ドルとなったと報告した。
ただし、賭博およびメディアとゲーミングサービスのセグメントの収益が減少し、一部の株主は、そのポテンシャルを最大化するためにタブコープに宝くじ事業のスピンオフを要請した。タブコープは、それをすることはなく、その代わりに不採算の賭博ビジネスの改善に集中すると約束した。