最終リストに載ることとなった50人と私たちが検討したその他の多くの人物を除き、ごく一部は特に言及に値するほどに際立っていた。彼らは注目を集めており、注目すべき会社に所属している。また場合によっては、岡田和生氏やスティーブ・ウィン氏のように、まだ何かしらの策を残しているに違いない人物もいる。
ジェフ・アンドレス
施設社長
スタジオシティ
このベテランのゲーミング業界幹部は、シティー オブ ドリームス マニラの施設社長兼最高執行責任者として成功した後、約2年前にスタジオシティに移った。彼の次の大きな仕事は、スタジオシティのフェーズ2の開発を監督することである。
ポール・ベイカー
代表取締役社長
グランド・リスボア・パレス
2018年9月、SJMの建設中のコタイ統合型リゾート、グランド・リスボア・パレスの社長に任命されたポール・ベイカー氏は、以前はゲンティン・マレーシア・ベルハドの副最高執行責任者、ウィン・マカオのリゾート運営の副社長、シーザーズ・エンターテインメントの複数のラスベガスの施設における副社長兼アシスタントゼネラルマネージャーを務めてきた。
テッド・チャン
日本開発における最高執行責任者
ギャラクシー・エンターテインメント・グループ
かつて評価の高かったメルコリゾーツの重役テッド・チャン氏は、ギャラクシー・エンターテインメント・グループの日本でのIR営業権獲得に向け、率先して動いている。同氏は現在、ギャラクシーの日本IRチームで20人以上の人員を率いている。
グラント・チャム
首席顧問
サンズ・チャイナ
サンズ・チャイナから高い評価を得たチャン氏は、2013年にグローバル・ゲーミング・ストラテジーのSVP(シニア・バイス・プレジデント)として入社し、以前はUBSのアナリストとして11年間を過ごし、うち3年間は中国株式調査のリーダーを務めた。現在、マカオのウィルフレッド・ウォン博士の第2責任者を務めている。
パトリック・デュモン
副社長兼CFO
ラスベガス・サンズ
LVS会長兼CEOシェルドン・アデルソン氏の義理の息子であるパトリック・デュモン氏は、マカオ、シンガポール、日本における現在の数十億ドル規模の拡張計画に必要な健全な貸借対照表の維持など、同社の主要財務を監督している。
アーノルド・ホー
最高執行責任者補佐
ソシエダーデ・デ・ジョゴス・デ・マカオ SA
スタンリー・ホー氏とアンジェラ・レオン氏の息子であるアーノルド・ホー氏は、SJMの最高執行責任者補佐であり、マカオ・テーマパーク・リゾート・リミテッドの取締役。コタイのグランド・リスボア・パレス横にあるレオン氏所有の土地に15億米ドル(約1,636億円)の新しいIRを建設中だ。
マイケル・ヨハンセン
リゾーツ・ワールド・アット・シー社長
ゲンティン香港
業界のベテランであり、特にゲンティンでは長年にわたり複数の役職に就き、プレミアムセールスおよびマーケティングイニシアチブを指揮しただけではなく、2014年にはカジノ運営担当副社長に任命された。
マリオ・コントメルコス
CEO
モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント
コントメルコス氏は、2017年9月にモヒガンのCEOを引き継いで以来、同社のグローバル展開の取り組みを積極的に推進しており、韓国の仁川での開発と日本とギリシャ両方でのIR誘致を通じて、IRの国際的ブランド、インスパイアを成長させている。
リ・チ・キョン
専務取締役
マカオジョッキークラブ
マカオのレースとスポーツくじのシーンにおける重要人物であるリ・チ・キョン氏は、マカオジョッキークラブとマカオスロットを監督している。また、ジャンケット事業者であるゴールデングループの会長を務め、衛星カジノの地元最大のメザニーン投資家の1人と言われている。
アンドリュー・ロー
最高投資責任者
サンシティグループ
アンドリュー・ロー氏は、アジアのジャンケット大手サンシティグループの地域全体での拡大計画を推進する責任者であり、ベトナムIRホイアナの開発や、ウラジオストクのティグレ・デ・クリスタルの所有者であるサミット・アセントへの投資に深く関与している。
アンドリュー・マクドナルド
企業SVP兼最高カジノ責任者
ラスベガス・サンズ
元投資銀行家であるアンドリュー・マクドナルド氏は、母国オーストラリアのジュピターズやクラウンからゲンティン・ベルハド、そして今や国際舞台のラスベガス・サンズに至り、世界のカジノ事業者の仲間入りをした。彼は、LVSのグローバルカジノ事業の戦略的指導において重要な役割を果たしている。
岡田和生
元会長
ユニバーサルエンターテインメント
岡田和生氏にとって、ここ数年は過酷なものとなった。ウィン・リゾーツ、株式会社ユニバーサルエンターテインメント、そして同氏の名前を未だに冠したオカダ・マニラのIR事業者であるタイガーリゾートレジャーアンドエンターテインメントインクから追い出されたのだ。同氏は自身の場所を取り戻すべく法的手段に出たが、思うように進まなかった。だが、どうやらまだ何か策があるようである。
ジェームス・パッカー
大株主
クラウン・リゾーツ
ジェームス・パッカー氏は最近、クラウン・リゾーツの配当金の19.99%をローレンス・ホー氏のメルコリゾーツ&エンターテインメントに売却することに同意した等、カジノの利益を急速に投げ出している。それでも彼は今のところ、クラウンの最大株主であり、オーストラリアで影響力のある人物だ。
ベン・レイチェル
執行役員兼グループ最高顧問兼秘書
ドナコ・インターナショナル
同氏は近年、会社の混乱の調停役として活躍し、取締役会自体の大規模な変更を受けつつも、カンボジアではドナコの元ベンダーによる訴訟運動と戦っている。彼は以前、タブ・リミテッドおよび競馬を放送するスカイチャンネル株式会社の最高顧問であった。
ジェームス・スペンスリー
会長
シルバー・ヘリテイジ・グループ
通信業界で大成功を収めたオーストラリアにおけるビジネスの大物であるスペンスリー氏は、2018年5月にシルバー・ヘリテイジの会長に就任した。EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー賞を2回受賞した同氏は、オーストラリアで上場している東南アジア系カジノ事業者のドナコ・インターナショナルの株主でもある。
エド・トレーシー
最高経営責任者
ハードロック・ジャパン
サンズ・チャイナの元社長兼最高経営責任者のトレーシー氏は現在、ハードロック・インターナショナルのアジア最高経営責任者であり、日本最大のターゲットを含む同社の地域ポートフォリオの拡大を担当している。ハードロックは、北海道で地域型IRを狙っている。
ステリオス・チフィタキス
最高執行責任者
サミット・アセント・ホールディングス
チフィタキス氏はサミット・アセントのロシアIRであるティグレ・デ・クリスタルの印象的な増益を見届け、2019年上半期で利益がほぼ20倍に上昇した。フェーズ2の開発が進行中で、サンシティが現在の主要株主であるため、ウラジオストクにはさらに多くの可能性がある。
スティーブ・ウィン
創立者
ウィン・リゾーツ
セクハラ疑惑が表面化し、2018年2月にウィン・リゾーツの会長兼CEOを辞任後、12.1%の株式を売却したスティーブ・ウィン氏は、業界から永久追放されかねないネバダ・ゲーミング管理委員会からの告訴に直面している。しばらくの間、同氏が業界の見出しを独占すると期待して良いだろう。
バイロン・イップ
最高執行責任者
オカダ・マニラ
ドイツ銀行とユニオン・ゲーミングの元銀行家は、2018年6月にオカダ・マニラに入社したほか、IR事業者であるタイガーリゾートレジャーアンドエンターテインメントインクの取締役会に加わった。オカダ・マニラのゲーミング粗収益は過去12カ月間、目覚ましい勢いで増加しており、差し迫っている追加のホテルルームのオ ープンも問題にはならないだろう。
アラン・ゼマン
会長
ウィン・マカオ
香港ビジネス界の伝説的人物であり、有名なランカイフォンのエンターテインメント地区を一から築き上げたゼマン氏は、スティーブ・ウィン氏が辞職したことで生じたマカオでの役職におさまった。