台湾のジャンボ・テクノロジー(Jumbo Technology)は、シンプルさを重視した新たな製品ラインを揃え、アジアの新興市場でその設置台数の拡大を目論んでいる。
台湾のゲーミング企業Jumbo Technologyは、東南および北東アジアでの発展を見込み、シンプルな戦略を図っている。
「最近この業界における新製品が現在、この業界の新製品が目指しているのは、プレイヤーが慣れ親しんだ、習得が容易で面白くシンプルなゲームだと思っています」と、事業開発担当役員のアレン・スー氏は述べる。
先月のG2Eアジアで、ジャンボの主要新製品2種、「Bāo Nǐ Fā」プログレッシブジャックポットリンクと「Cai Shen Fishing」を通じてこのシンプルさへの重点が注目された。
「Bāo Nǐ Fā」は、ジャンボの過去のリンク「Yi Lu Fa」をベースに、3つのプログレッシブリンクのジャックポットにスタンドアロンの「For-tune」ジャックポットが追加され、さらに同時に2つから4つすべてのジャックポットを得る可能性も追加されている。

ジャンボの「King of Fishing」シリーズ最新作であるマルチプレイヤーゲーム「Cai Shen Fishing」は、これまで中国で絶大な人気を誇 ってきた釣りゲームであり、大画面にリアルタイムで高得点の上位5プレイヤーを表示する。
「市場の動向に従い、当社の新しい『Bāo Nǐ Fā』ジャックポットリンクは、前よりプレーヤーにとってより理解しやすく、楽しくなりました」と、スー氏は言う。
「また、世界初のSAS対応およびGLI認定の釣りゲームシリーズ『King of Fishing』を発売することで、中国および東南アジアのプレーヤーの釣りゲームに対する親近感を利用している。なお、このシリ ーズは世界各地のアーケード会場やオンラインプラットフォームですでに人気となっているコンセプトに基づくものである」
約20年前の2000年に説立されたジャンボは、長年に渡り、製品の動向についての認識やアジア各地のプレーヤーの嗜好の変化を基に、製品開発をしてきた。そして今回、新製品のラインアップで、同社は今や、アジアでのより広範囲な発展を狙っている。
「東南アジアと北東アジアは、今後数年間で最も有望な市場である」と、スー氏は言う。
「さらに、ベトナムは地元のプレーヤー入場を許可するカジノを開設したばかりで、ミャンマーは間もなくギャンブルの法案を可決する予定です。そして、プノンペンのナガワールドやカンボジアの他のカジノが拡大し続けるにつれ、当社は新たな機械の設置や置換の機会も見込んでいます」現実のものになるまで少なくとも6年はかかるものの、日本のIRは注目を集め、スー氏は、「潜在的なゲーミング粗収益および国内プレーヤーの電子ゲーミングへの親密度により、すでに日本を当社のグローバル展開の対象と製品開発戦略に加えた」と、明らかにした。
ジャンボが本物の「メイドインアジア」である会社として、スー氏は電子ゲーミング機の分野で競合他社の多くと比較した場合に、最初から有利なスタートを切っていると考えている。
「この地域を主要市場と捉えているため、当社に地理的な優位性とアジアすべての主要市場への容易なアクセスが可能になっている。したがって、これらの地域におけるさまざまなプレーヤー層を詳しく理解することができる」とスー氏は述べ、この優位性の利用が、ジャンボの進行中のゲーム開発に影響を与えていると付け加えた。
「当社は2019年以降、新製品を市場の需要により近いものにしたいと考えている。
当社のD-27デュアル27インチディスプレイキャビネットを使った『Bāo Nǐ Fā』や釣りゲーム『Caishen Fishing』という新製品で、東南アジアと北東アジアで拡大を続けていきたい。
今年の終わりまでに、当社はまた新たなジャックポットリンクとスロットゲームの発表を目指している。2019年は、アジアの新しい地域と現在の置換市場の両方で、最新製品と共に当社の存在感を強めていくことになる、間違いなく刺激的な一年となるであろう」そう、ス ー氏は語る。