副会長、COO兼業務執行取締役
ウィン・マカオ
パワースコア: 1,619
昨年の順位: 18
評価理由
• 創業以来、ウィン・マカオのマーケティングおよび戦略的開発で頼りにされてきた人物
• 国際マーケティングの豊富な経験を持つ中国人
高級志向で有名な同社が、ハイエンドスペースの地域的な低迷から比較的守られ続けてきたことこそ、マカオにおけるウィンブランドの進化の証である。
ウィン・マカオの第2四半期は、マスセグメントが成長し、主力施設ウィン・パレスのVIP集客率が4.6%減少したが、収益はわずかに1.0%増加した。
その間、ウィン社は半島の施設であるウィン・マカオに1億米ドル(約108億円)を投じるアップグレードに着手しており、ウィン・パレスでは20億米ドルの拡張を計画している。どちらの施設も収益性の高いプレミアムマス顧客を同社により大きく引き寄せることを目的としている。
リンダ・チェン氏がこれらの野心において重要な役割を果たすことは間違いない。51歳のチェン氏は長くウィン・マカオにとって欠かすことのできない人物であり、10年以上にわたりウィン・マカオのマーケティングおよび戦略的開発を行な ってきた。
同氏の経歴は、VIPスペースでの彼女独自の能力の高さが物語っている。これは、中国のプレイヤーとの特別な関係に起因する特徴だ。その背景には、ご存知ラスベガス・ストリップを特徴付けることとなった3つの主要なリゾート(1989年のミラージュ、1993年のMGMグランド、1998年のベラージオ)のオープニングチ ームの一員であったことも含まれている。同氏はベラージオで国際マーケティングの副社長を務め、その後MGMミラージュ(現MGMリゾーツ・インターナショナル)で国際マーケティングの副社長を務めた。また、2002年にウィンに再入社し、その年にウィン・リゾーツがカジノコンセッションを勝ち取った時にマカオに移り、それ以来運営を監督している。