Inside Asian Gaming
2022 年 1月 IAG JAPAN 31 から3年間かけて投資する準備ができ ていると語った。その投資は、MGMの 主要コンソーシアムパートナーである オリックスのものと同等であると予想 されており、さらに41億から51億米ドル (4,510億円から5,610億円)が主に借 り入れで賄われるとともに、最大18億 米ドル(1,980億円)が少額出資コンソ ーシアムパートナーから出資される可 能性がある。 2021年3月、時の国土交通大臣、赤 羽一嘉氏が、「事業者はIRに収益性が あると考えなければ申請書を提出しな いだろう」と述べた。大臣はそれこそが まさに今起こっていることであることか ら、おそらくこの発言を撤回できればと 思っていることだろう。 Singapore in the noughties, where the government was able to change the public’s vernacular from “casinos”, to “IRs”, Japanese people still often refer to the proposed IRs as “casinos” and the two words they most closely associate with “casinos” seem to be “addiction” and “gangsters”. The average Japanese impression of a casino is more like a smoky pachinko parlor, a Yakuza-run underground casino or something out of a 1990s Hong Kong gambling movie than the modern-day それで、何が起こったのか? 世界の主要IR企業のほとんどが日本 を見放した理由とは?答えはいくつも ある。 1つ目に、日本政府が日本人に対し てIRのメリットを伝えきれなかったこと がある。2000年に入って最初の10年間 に、政府が世間の言葉を「カジノ」から 「IR」へと変化させることに成功したシ ンガポールとは違い、日本人は今なお IR案を「カジノ」と呼び、「カジノ」に最も 関連付けられる2つの言葉が「依存症」と 「暴力団」だ。平均的な日本人のカジノ への印象というのは、マカオやラスベガ スで見られる近代的な高級リゾートと いうよりも、煙が充満するパチンコ店、 巻頭特集
Made with FlippingBook
RkJQdWJsaXNoZXIy OTIyNjk=