Inside Asian Gaming

IAG JAPAN JAN 2022 28 ティン・シンガポールが2020年2月に大 阪レースから撤退し、大阪に残ったのは MGMのみ、そして日本全国で見てもティ ア1の事業者で残ったのはMGMのみと なった。ムーレン氏は2020年3月に退社 し、長い間MGMの幹部を務めていたビ ル・ホーンバックル氏がCEO兼社長の座 についた。 ホーンバックル氏の下で、MGMの関 心はさらに測られている。2020年7月、 新CEOは、MGMリゾーツが「この投資 にオールインではない」と説明し、「この 投資は我々がそれが賢明であり、期待 を満たすのに必要なリターンが返ってく ると考えた場合にのみ行われる。長い 道のりだ」とコメントした。2021年1月、 投資顧問会社サンフォード C バーンス タインのアナリスト達は、MGMリゾート によるiGaming分野での買収の可能性 が、日本の統合型リゾートでの出資比 率の削減または日本完全撤退のどちら かという結果に繋がる場合があると推 測した。 しかしながら、ホーンバックル氏はそ れ以降大阪へのMGMの強い決意を再 び断言している。ただし、米ドルにして 100億、日本円では1.1兆円を超える投 資額がやり取りされる日々はもうとっく に終わっており、MGMは現時点で総事 業費が1兆円(91億米ドル)になると予 想している。2021年8月、ホーンバックル 氏は投資家に対して、MGMがはるかに 扱いやすい20億から25億米ドル(2,200 億円から2,750億円)という額を2024年 Behind closed doors international operators refer to the “unreasonable expectations” of the Japanese, while the Japanese grow frustrated at what they deem foreigners’ lack of understanding of the Japanese way of doing business. 内密に、国際事業者たちは日本人の「過度の 期待」に言及し、一方で日本人は日本人のビジ ネスのやり方に対する外国人の理解不足と思 われるものについてフラストレーションを募ら せている。 COVER STORY

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