Inside Asian Gaming

2020 年 7月 IAG JAPAN 25 Singapore banned unauthorized online gambling in 2015. シンガポールは2015年、無認可のオンラインギャンブルを禁止した こちらにとってはなおさら マカオトップのカジノ事業者たちもそれを望んではいない。 サンズ・チャイナの親会社ラスベガス・サンズの国際コミュニケ ーションおよび総務部のシニアバイスプレジデント、ロン・リース氏 はIAGに対して、「当社はオンラインゲーミングに反対であり、どの 都市、国、大陸であろうとそのビジネスに参入する予定はない」と 話す。 住民に対する150シンガポールドル(約11,500円)の入場料はあ るものの、マカオとほぼ同じゲーミングオプションを持つシンガポ ールは、2015年に制定された遠隔賭博法(Remote Gambling Act) を通じて無認可オンラインゲーミングを禁止した。同国のカジノ規 制庁は、IAGに、その禁止を繰り返して説明し、スポーツおよび富く じの唯一の認可プロバイダーであるシンガポール・プールズが国 の新型コロナウイルス感染拡大防止策である「サーキットブレーカ ー(緩やかな外出禁止令)」」による4月7日からの生活に必須でな いサービスの営業停止の一環として遠隔サービスの営業を停止し たことを付け加えた。 フィリピンは、オンラインゲームに対するアジアでの優勢な考え 方を具体化する。国民はカジノでギャンブルでき、ベッティング店で ビンゴやその他ゲームを、そしてスポーツくじには直接、電話また はオンラインで参加できる。しかしオンラインカジノゲーミングは、 海外プレイヤー限定となっている。POGO(フィリピン・オフショア・ ゲーミング・オペレーターズ)を通じて、規制当局のPAGCORは昨年 64億比ペソ(約137億円)の手数料を徴収しており、これはゲーミン グ粗収益(GGR)が、50億米ドル(約5,300億円)を超えたことを示し ている。これはフィリピンにある実店舗のカジノのGGR、43億米ド ル(約4,610億円)よりも多い。 近隣窮乏化政策はやめよ 近隣窮乏化政策スタイルのオンラインゲーミングには限界があ る。カンボジアのシアヌークビルでは、中国本土のプレイヤーを主 にターゲットにしたオンラインゲーミングの基礎に何十億ドルもの 投資が行われた。中国の法律では中国本土のプレイヤーの参加は 違法だ。中国政府が異議を唱えた時、カンボジアには、その主要な 巻頭特集

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