Inside Asian Gaming

2020 年 3月 IAG JAPAN 83 Sega Sammy President and Group COO Haruki Satomi presents at the 1st IR Expo in Yokohama セガサミー会長兼最高執行責任者里見治紀が「第1回横浜統合型リゾート産業展」で講演をあげた 日本 第 1回横浜統合型リゾート産業展」が1月29、30 日にパシフィコ横浜で開催され、セガサミー が初めてIR開発の提案を紹介した。その中に はアーティストによる予想図と英国の建築事 務所「フォスター+パートナーズ」との提携に ついての詳細が含まれた。  ラスベガス・サンズ、メルコリゾーツ、ウィン・リゾーツ等の各社 が日本IRにおける独自のキーフィーチャーを紹介した後に、日本事 業者が大々的にビジョンを紹介したことは必然的に注目を集めた。  これまで日本企業ではオリックスが米IR大手MGMリゾーツ・ インターナショナルと提携して大阪IRの参入を目指しているが、オ ペレーターとしては初めて。セガサミーホールディングス・里見治 紀社長の講演では定員をはるかにオーバーし、立ち見が出るほど だった。 横浜のいま、IR誘致は必然か その中で颯爽と登壇した里見氏は横浜のいまを報告。観光客 の滞在時間「4時間」、日帰り率「85%」、人口「374万人」といった数 字を列挙し、現状に鋭く切り込んだ。 「横浜アリーナでコンサートを見て、中華街で食事して、みなと みらいのモールをのぞいて帰ってしまう」 人口についても国内の市としては最多とはいえ、超少子高齢化 ですでに減少傾向にあり、決して強みとは言えない。2027年には 財政赤字が660億円になると予想されており、税収減も含め、こう した課題の多くは横浜IRの必要性を説くものだ。 里見氏は横浜IRが稼働した場合に「年間2,000万人の来場者、2 万人の雇用、税収800億円」との試算を発表した。 セガサミーの実績と今後の戦略 セガサミーの明らかな不利なところは、大規模高級カジノリゾ ートの開発事業ではライバルほどの経験がないところだ。例えば、 世界で2番目に大きいホテル「ザ・ベネチアン・ラスベガス」や世界7 位の広さを誇る施設「ザ・ベネチアン・マカオ」、あるいは世界で最 も収益性の高いカジノと観光地として知られるシンガポールの「マ リーナベイ・サンズ」を運営するラスベガス・サンズと果たして競争 できるのか? 「

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