Inside Asian Gaming

2019 年 12月 IAG JAPAN 9 www.asgam.jp 波に乗ること ベン・ブラシュク 編集長 あなたのフィードバックが必要です。 コメントは bb@asgam.comへ 送ってください。 社説 フ ィリピンは現在、世界で最も刺激的なゲーミング市場の 1つであるだけでなく、最も多様なゲーミング市場の1つ でもある。 先月私がそこで1週間過ごした時、その多様性を痛感し た。そしてRGBの友人らのおかげで、クラーク地区やスービック湾やマ ニラでの、様々な店舗見学ツアーに行けたのは本当に運が良かったと 思う。 カジノゲーミングはフィリピン人にとって目新しいものではな い。1977年(偶然にも私の誕生年!)に、フィリピンのゲーミング規制当 局が最初のカジノであるマニラベイカジノをオープンさせた。最近で は、PAGCOR運営のカジノフィリピーノの他店舗や、エンターテインメン トシティにある豪華な統合型リゾート、それと市内に点在する少数の スロットクラブまでの間には、メトロマニラ内だけでも25を超えるカジ ノが存在する。 もちろん最も注目すべきは、リゾートワールドマニラ(RWM)、ソレ ア、シティオブドリームズマニラ、オカダ・マニラなどの大型IRである。こ れらは、最新カジノ市場の成長の礎となっており、フィリピンのカジノ GGRをわずか4年という速さで2倍にまでにした。そして、今さらに加速 させている。RWMが2009年に初めてオープンし、その後の2013年にソ レアが上陸したことで、フィリピンは今や、アジアのゲーム中心地のマ カオに匹敵するくらい、または、ラスベガス・ストリップの端より豪華な 統合型リゾートであると断言できるようになった。 しかし、意外かもしれないが、これらのきらびやかな店舗建設や最 高級設備の導入だけでは、PAGCORが運営するカジノ店舗の特色を語 り切れない。私がなぜ意外かもしれないと述べたかというと、カジノフ ィリピーノのドアを抜けると、時間が巻き戻ったような感覚になるから だ。昔ながらのカーペット、立ち込める煙、一昔前のスロットマシンなん かは、ソレアのゲームフロアとはとても対照的である。 しかし、昨年末にPAGCOR会長であるアンドレア・ドミンゴ氏がIAG に語ったように、PAGCOR運営の店舗からのカジノ収益は、IRと同じ割 合で上昇している。2018年初頭に公表した、その当時所有していた41 のカジノ売却を開始する計画は、フィリピンのゲーム規制当局に保留 するよう促しているところだ。 地元の人々はそれらの店を愛している、とドミンゴ氏は私たちに語 った。マニラとアンヘレスにあるPAGCOR運営店舗でついこの間、お客 様達をお迎えしたフロアの混雑具合からみても、それに異議を唱える のは難しい。 クラーク地区に関しては、それはまったく別の話であり、今回の号で 詳しく説明する。現在、大規模な拡張工事中であるロイスやウィドゥス のカジノフロアの大きさとクオリティの両方に私は驚かされた。それは 309ヘクタールの広大な土地に今年初めにオープンしたD'ハイツも同 様である。もしあなたがゴルフ好きなら、クラーク地区は、長期休暇を 過ごすのに世界で素敵な場所になるだろうと、私は付け加えるかもし れない!   ひょっとしたら我々は、今後数年のうちに、フィリピン全体は言うま でもなく、クラーク地区についてもっと多くの記事を書くだろうという 気がしている。

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