Inside Asian Gaming

2019 年 11月 IAG JAPAN 27 2019パワー50 「2019アジアンゲーミングパワー50」では、業界にとってまた大 きな出来事が多くあった年であったために、ランキングには多くの 動きが見られている。この一年の最も重要な出来事の中には、メル コリゾーツがマカオでの元パートナーである豪クラウンリゾーツの 19.99%の株式を取得したこと、サンシティグループがロシアのIR 事業者であるサミット・アセント・ホールディングスの大株主になっ たこと、パンジー・ホー氏率いる同盟がSJMホールディングスの親 会社であるSTDMの過半数株を獲得したこと、シンガポールがマリ ーナベイ・サンズとリゾートワールド・セントーサに対して大規模拡 張計画に着手するための許可を与えたことなどがある。 ダイナミック パワー50ランキングは成功に甘んじるための場所ではない。会 社の永続年数そして役職の任期の長さに与えられるポイントが一 部あるものの、ランキングは主に過去12カ月間の活動に焦点を当 てている。「過去15年間に何をしてきたか?」ではなく、「今何をして いるのか?」、「最近何をしたか?」が重視される。 そのように、パワ ー50は非常にダイナミックであり、様々な理由でランキングが上下 する。 毎年リストの作成中に繰り返し起こる現象が、「自社の事業が 拡大したので、ランキングがアップするはずだ」という誤った推論 だ。実際のところは、上げ潮では全員が上がるということだ。原則 として、ランクインしている人の大半が毎年成長するビジネスを運 営しており、リスト内でのランキングを維持するだけでも年間での 成長が求められる。毎年毎年同じことをして、同様の結果を達成し ている人は、年を経るごとにゆっくりとランクダウンしていく。 ジレンマ このリストをまとめることにはかなり慣れてきているものの、ア ジアのゲーミング業界が成熟し、差異がさらに微妙になるにつれ て、毎年作業の複雑さは増しているようだ。一体どうすればより小 規模な施設の単独オーナーと、はるかに大きな施設の新しい「雇 われ」COOを比較できるだろうか?まだ開業前の大規模施設と、何 年も営業を続けている小規模施設の比較はどうか?マカオのジャ ンケット事業者対香港ジョッキークラブのCEOでは?または間もな く上場するこじんまりとしたカジノ企業のトップと、国民のゲーミン グが許可されていない韓国のカジノチェーンの社長では?これら は、アジアンゲーミングパワー50の選定委員会が格闘する難しい 問題だ。 このような類のランキングには常に批判や反対意見が付きまと うもので、よくあるのは軽視されたと感じる人々からの批判だ。よく ランキングなんて見ていない、または気にしていないという声を耳

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