Inside Asian Gaming

2019 年 3月 IAG JAPAN 11 啓発が変化を生み出す www.asgam.jp ベン・ブラシュク 編集長 あなたの フィードバックが必要 です。 コメントは bb@asgam.com へ送ってください。 社説 私 はここ最近、IAG Japanの立ち上げのために東京に いた。このことは私に、日本のIR産業への参加に関 心を寄せる何十もの現地企業の代表者たちと会話 する貴重な機会を与えてくれた。 私が話をした方々の中には、既にアジア全域のIR業界や関連 するレジャーおよびホスピタリティ業界に繋がりを持つ方もい らっしゃった。その一方で単にIRが今後数年の間に成長の機会 を与えてくれるかもしれないと認識しただけの方もいらっしゃっ た。どちらにしても、彼らに共通していたのは、全員が統合型リゾ ートの運営や日本の統合型リゾートの第一波が持つ潜在的な影 響について学ぶことに極めて高い関心を持っておられたという ことだった。 我々は、いかに日本国民が国内でのカジノ建設に広く反対の立 場をとったままでいるかという話をしばしば耳にするが、最近ます ます明らかになってきているのは、地元のビジネスコミュニティが 徐々にIRとは何なのかということへの理解を深めてきているとい うことだ。日本のIRが2024年から2025年ごろにその門戸を開き始 める時に遅れを取らないよう、動き始めている企業の数が徐々に 増えている。 また、地域全体としての「ゲーミングの受容」という話になった 時、アジアで地域ごとに存在する大きな違いというものに関しても 考えさせられる。過去20年間でマカオを変化させた大きな成長の 後に続く形で、フィリピンや、さらに最近ではベトナムやカンボジア といった近隣の現地住民が、ゲーミングは恐れるべき産業ではな く、経済を刺激するための手段として受け入れるべきものだという ことを認識し始めていることは間違いない。 一般国民の感じ方という点でいうと、私が育ったオーストラリア ではこれらの諸国との間にまだ追い付かなければならない差が残 っており、日本同様、IRのコンセプトを理解できないでいるギャンブ ル反対派のメディアによってその差が縮まらないでいる。このよう な状況にもかかわらず、特にスター・エンターテインメント・グルー プは、オーストラリア東海岸を唯一無二の観光地として外国人観 光客に売り込むビジョンにおいて大きな前進を見せており、シドニ ー、ブリスベンそしてゴールドコーストに同社が所有する世界クラ スの施設がそのビジョンを支えている。 IRに関する啓発活動は依然としてこれらのメッセージを広める ためのカギであり、そして日本のビジネスコミュニティを考えると、 我々はまさに正しい方向を向いていると確信している。

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