マカオでは2月、新型コロナウィルスによる全カジノの15日間の営業停止と入境制限の強化が旅客数を大幅に抑制したことで、ゲーミング粗収益(GGR)が31億マカオ・パタカ(約417億円)へと前年比で87.8%も激減した。
この大幅減少は、完全に意外な結果だったというわけではなく、中国が(マカオを含む)全ての団体旅行を禁止し、個人訪問スキーム(IVS)ビザの発給を停止したことで、2月20日のカジノの営業再開後もマカオの主なカジノフロアの大部分に客がいない状態となっている。
IVSによる旅客は、2019年に中国大陸からマカオに入境した2,790万人のうちの46.8%を占めていた。
2月の数字によって、マカオの2020年の初めの2カ月間のGGR合計はたったの252.3億マカオ・パタカ、前年比では49.9%の減少となっており、アナリストたちは、3月いっぱいも同様におよそ80%の減少を予想している。
メルコリゾーツ&エンターテインメントとギャラクシー・エンターテインメント・グループの両社が、直近の決算報告で、マカオの厳しい状況は少なくとも今後4から6カ月間は続くことを示唆しており、メルコのローレンス・ホー会長兼CEOは、マカオが「かなり長い間、非常に、非常に静かな状態」になるだろうと述べた。