道は、12日の道議会決算特別委員会で、統合型リゾート施設(IR)に関し、優先候補地となっている苫小牧市内の敷地の環境影響評価(アセスメント)について「一般的には3年程度かかる」との見通しを示した。北海道新聞が報じた。
北海道苫小牧市議会は先月の臨時会で、IR(統合型リゾート)候補予定地などの環境影響評価(アセスメント)に充てる費用として、約1,800万円を盛り込んだ2019年度10月補正予算を賛成多数で可決している。
環境影響評価(アセスメント)に今から3年の年月がかかるとなると、苫小牧市がIR誘致に成功したとしても、国が想定している2020年代中盤のIR開業には間に合わなくなる懸念が生じてきた。これは、IR誘致推進派にとっては非常にやきもきする展開となってきたように見える。
IR誘致に積極的かつ早期開業を目指している大阪府・市の場合は、開業予定地の環境影響評価(アセスメント)をIR事業者決定前に前倒しで実施する方針を表明している。北海道の場合も何かこのような方針が打ち出されるのかは未だ不明である。
鈴木直道知事はIR誘致については年内に決断を下すとしている。